UberやLyftは赤ちゃんも乗れるのか?ー乗れます!
アメリカの、特にカリフォルニア州ではUberやLyftといったライドシェアサービスが発達していますので、車社会のアメリカにいながらにして、車を持たずに生活することも不可能ではありません。
現にハチドリの周りにも、奥さん(ペーパードライバー)は車を運転せずにCaltrainとライドシェアで移動をするという方も見かけます。(私の妻もそうです)
一方アメリカは日本と異なり子供のチャイルドシート(こちらではCar Seatと言います)規定が厳しいです。カリフォルニア州では、原則8歳未満の子供はCar Seatの着用が必須です。産後も、Car Seatをナースに見せないと赤ちゃんを連れて退院させてもらえないくらい厳しいのです。
では、ライドシェアで移動時はどうなのか?
結論からいうと、Car Seat付きの車を手配するパターンとCar Seatを持参するパターンの二種類あります。
1. Car Seat付きの車を手配する
カリフォルニア州のライドシェア二大巨頭のUberとLyftには、実は双方ともにCar Seat付きの車を手配するオプションがあります。
a) Uberの場合
b)Lyftの場合
Uberの場合は、他人とのシェアではない車を呼ぶUber Xを手配する際に、オプションとしてCar Seat付車両の選択が可能です。
Lyftの場合も最初に配車モードを選択する際にCar Seat rideを選択することで手配が可能です。ただし、現時点でLyftは本サービスをNY市内でしか展開しておりません。従い、カリフォルニア州で確実にCar Seat付きの車両手配をする方法は、現状Uber一択となります。ちなみに、両方とも通常サービスに加え$10.00の追加料金がかかります。
2. Car Seatを持参する
子供とライドシェアを使う度に$10の追加料金を支払う、というのはあまり経済的ではありません。そこで自分のCar Seatを持参した場合は果たして乗車できるのでしょうか?(ストローラーとのジョイント型などで、Car Seatを手早くシートベルトで固定できるタイプのものを想定)
これについてはスタンスが両社で分かれます。 UberはCar Seat持参のパターンについては明確なポリシーを規定しておらず、事実上ドライバーの自己責任と判断に委ねている状況です。
一方で、Lyftの場合は明確にCar Seatを持参すれば乗車可能である旨規定があります。
c) Lyftの規定
ハチドリと奥さんも娘とライドシェアを利用します。
その場合はCar Seatを持参することが圧倒的に多いのですが、Lyftでは嫌なことをされたり、乗車拒否にあったことはありません。一方で、Uberの場合は何回か乗車拒否を食らってしまうことがありました。その際にはドライバーから「赤ちゃんは乗せられない」と言われることがほとんどです。(一度だけ、Uberがすぐそこまで来たにも関わらず、ドライバーが赤ちゃん連れの我々を一瞥し、そのまま乗せずに走り去り、予約をキャンセルされるという目に遭いました)Uber側でスタンスを明確にしない限り、常に現場で属人的な判断がなされる、ということになります。
ただ一つ言えることはいずれの場合も、基本的にはアメリカ人は子供や赤ちゃんが好きです。すれ違い様、店で並んでいる間などにどこからともなくおじさん、おばさんが現れて一通り褒めちぎってあやしてくれる経験を何度もしています。ライドシェアの場合も、嫌な顔せずにストローラーをトランクに入れたりしてくれることが殆どです。
ライドシェアの仕組みはアメリカの生活ハードルを劇的に下げた要因の一つです。
事故や事件など、まだまだ発展途上ではありますが、こうして失敗と対策を重ねてアメリカは新たなスタンダードを作っていくのだな、ということを本当に実感します。
私の妻もライドシェアのおかげで私が日中働いている間も、家に篭らずに赤ちゃんを連れて外に出ることができています。
このテクノロジーを有意義に活用し、少しでも生活の質が向上すれば幸いです。